卒業
下半身が溶けてしまいそうだった。
口に含んだままのそれに、舌を絡ませた。
彼女は口を上下させる。
ぼくはつい声を漏らす。
ぼくは起き上がり、彼女を寝かせる。
タイツを脱がし、足をさする。
彼女の足は、本当に美しい。
細く、長く、きれいな足は、彼女を美しいと思わせる要素の一つだ。
ぼくは彼女の足が本当に好きだ。
太ももを舐める。下着の上から彼女の性器を撫でる。
彼女の乳首を刺激しながら、ゆっくりと下着を脱がす。
彼女は抵抗したが、やがてぼくに身をまかすようになった。
彼女のクリトリスを舌先で優しく刺激した途端、彼女はうねり、喘いだ。
段々と、舌先からの刺激を強めるたびに、彼女は腰を震わせ、大きな声を漏らした。
これ以上はだめと、彼女が言う。
彼女を左手で腕枕し、右手で性器を刺激する。
彼女の膣が、愛液をたくさん含ませているのがわかった。
指を入れ、膣内を傷つけないよう丁寧に動かす。
彼女の様子を伺いながら、指を2本入れる。
うっとりとぼくを眺める彼女が、可愛かった。
ぼくは起き上がり、コンドームを付ける。
彼女の膣に、入れようとしたが、うまく入らない。
体勢を変えたり、思考錯誤しながら、ようやく膣の中に性器が入った。
彼女の中で、ぼくのそれを動かす。彼女を抱きしめながら。
段々と速くなっていくぼくの動きに合わせて、彼女の声や体の動きが激しくなっていく。ぼくの呼吸も、荒くなる。
やがて、絶頂を迎えたぼくは、腰の動きを止め、彼女にティッシュを差し出し、コンドームを外し、漏れなどは無いか確認する。
しばらくベッドで添い寝をして、休んだ。
ぼくは彼女に、自分が童貞であったことを告げる。
最初は驚いた様子だったが、彼女は嬉しいと微笑んでくれた。
事前に、セックスなどの流れを勉強しておいたにも関わらず、初めてはとても緊張した。
膣にうまく入らなかったときは、平然を装いつつも、焦りと緊張でドキドキしていた。
ぼくの夢は、きれいな年上のお姉さんに童貞を捧げることだった。
その夢が叶ったことに喜びを感じていると、いつの間にか、お互い眠ってしまい、ふと気付くと、窓の外は明るくなっていた。
やがて彼女も目を覚ました。
彼女は、ぼくがクリスマスのプレゼントとして贈ったぬいぐるみをずっと抱いたまま、ぼくの胸に寄り掛かるように座って、しばらくそのままでいた。
ぼくのアルバイトの時間になると同時に、別れのときが来た。
彼女とまた会う約束をして、清々しい気持ちで仕事に向かった。
バカらしいことだけれど、童貞を卒業した自分は、なんだか急に大人びたように感じた。